あれから５年が経った。私は夜の仕事から上がり、結婚して１児の母となった。

家事に育児に追われる毎日だ。実は、子供は「再生不良性貧血」で、中々目を離すことができない。子供の体に少しでも異変があれば直ぐに病院に連れて行く。そんな毎日を送っている。

そんな大変な毎日だが、旦那も育児に協力してくれて、愛する子供の成長を日々見守っている。

かつての恋愛のように、旦那との間に大きな波があるわけではないが、毎日が幸せだ。

まさか自分が、彼の子と同じ「再生不良性貧血」の子供を産むとは思ってもいなかった。難病の子を育てるのはとても大変だが、子供を通して、旦那との絆は更に深くなっていく、と日々感じている。

「愛の深さ」初めて知ったのは、まぎれもなく、あの日曜日だった…

その時は掴むことができなかった「愛の深さ」を今は掴めた気がする。


心の底から、ありがとう！


〜Fin〜