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70章:世論
拓也は、その世間とは実際のところマスコミそのものではないかと思う。時には特定の人物を恣意的に叩いて世論を誘導することもマスコミの重要な仕事である。彼等がもし拓也を悪人に仕立てあげたければ、震災直後にも関わらず部屋にストリッパーを呼んで乱痴気騒ぎに興じていたと報じて、思いやりの欠片も無い人物として描けば良いのである。その場ではマスコミ出身の同僚の意見に同調した拓也であったが、震災直後であろうが同僚の誕生日祝いに部屋にストリッパーを呼んで何が悪いのかという気持ちがあった。犠牲者に対して冥福を祈りながら、自分もいつ死ぬか分からないという気持ちで娯楽に興じるのであれば、決して不謹慎とは言えないと思うのである。それよりもっと不謹慎な連中がいる。震災直後にドル円の為替相場は大きく動いた。つまり震災を契機に投機筋が取引量を膨らませて暴利を貪っていたのは、間違いない歴史的な事実である。こうした投機筋の行為には一切目を瞑るのだからマスコミの存在意義とは、結局のところ彼等の金儲けに尽きると拓也は思う。震災から一年が経ち、依然として福島の原発事故が収束する見込みがないにも関わらず、復興ムードを盛り上げようとするマスコミと、マスコミに上手い具合に操られている人々を見て、ますます拓也は関東から遠く離れたいという気持ちを強くした。
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