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62章:受信
拓也は普段から携帯電話の着信音を鳴らないように設定しているため、仕事中も数時間に一度は折りたたみ式の携帯電話を開いてはメールや着信が来ていないかチェックしている。午後2時の少し手前、恵美との思い出に浸りながら歩美のことが気になってきた拓也はスーツの上着の内ポケットから携帯電話を取り出した。そしていつものように携帯電話を開くと新着メールを受信したというマークが見え、すぐさまメールを確認した。
それは歩美からのメールであった。
「こんにちは。すいません。昨日の夜、父が倒れたんですよ。今病院であゆみが面倒とかみないといけないんで東京行けなくなりました。」
恐れていた事が遂に起こり、綿密に練り上げたデートプランは拓也の頭の中で一瞬にして崩れ落ちた。更に自分の直感に従うならば、十中八九歩美が嘘を吐いているように思えた。拓也は何度も文面を読み返し、歩美の真意を探ろうとした。新しく好きな男が出来たのだろうか。そう思うと余計に悔しくて辛い。だが、もしも歩美の言うことが本当だったとしたら。そう考えると拓也は自分の気持ちを落ち着かせることが出来た。自動車工場で額に汗して働きながら男手一つで歩美を育ててきた父親が倒れたならば、その父親の世話をするのは娘として当然だろう。妻子ある男とディズニーリゾートで遊んでいる場合ではないのだ。拓也は机を離れて、同じフロアにあるトイレに駆け込んだ。そして歩美を出来る限り慮るような文章を考えて、メールを送信した。
「そうか。それは大変だったね。今はお父さんの面倒をしっかり見てあげて下さい。また落ち着いたら、いつでも東京に遊びにおいでよ。待ってるね。」
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無題 ©著者:阿久津竜二
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