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61章:バレンタインデー
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61章:バレンタインデー
不倫ではあったが拓也は恵美に対して誠実に接し、恵美は拓也の態度に惹かれたらしく、拓也の妻をしきりに羨ましがった。だが拓也はその頃、恵美の異変に気がついていた。最初に会った頃と違って、目は焦点が合っておらず、喋り方も呂律が回らなくなっていた。もともと色気のある格好を好んでいたはずの恵美だったが、会う毎にメイクにも洋服にもますます無頓着になっていた。拓也が問い質すと恵美は睡眠薬を服用しているためだと答えたが、拓也には恵美が薬物中毒者のようにしか見えなかった。デリヘルの仕事をしているうちに客か店の男に勧められたのか薬物に手を染めたらしく、症状は日に日に酷くなっていた。ある日、二人で日赤通り沿いのウエストにうどんを食べに行った時のことである。恵美は何も注文せず、化粧室に入ったきり30分出てこなかった。そして結局、何も食べずに店を出るとき店員に向かって悪態を吐き始めた。小さい頃に両親が離婚して母親に育てられたという恵美、その不憫な女に対して拓也は急用が出来たと伝え、店を出たあと恵美に見送られ直ぐにその場を離れた。以来、拓也は恵美とは会っていない。その恵美との思い出の一つがバレンタインデーにギフト付きのゴディバのチョコレートを職場に送って貰ったことであった。恵美に送り先を聞かれた拓也は、自宅では無く職場の住所を教えたため、小包を受け取った総務課長が拓也を軽く窘めるようにして渡してくれたのだった。
明日のバレンタインデーに歩美からチョコレートが届くことはあり得なかった。だが一週間後、歩美が東京に来る時に、もしかしたら一足遅いバレンタインデーのチョコレートを持って来てくれるのではないかと密かに拓也は期待した。
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無題 ©著者:阿久津竜二
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