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58章:有給休暇 (1/1)

58章:有給休暇

1月下旬、拓也の携帯に歩美からメールが届いた。いよいよ歩美は東京への二泊三日のパック旅行商品を予約したそうである。往復の航空券と宿泊付きでホテルは日本橋のアパホテルだという。せっかく自分に会うために東京に来るという歩美を一人寂しくビジネスホテルに泊める訳にはいかない。拓也は歩美が東京に来る日に合わせて舞浜のシェラトングランデ東京ベイホテルのスーペリアツインをネットで予約した。ネットで見る限り眼下に東京湾を臨む部屋は広く快適そうであった。早速、歩美にメールしてシェラトンを予約したことを伝えると、歩美の父親も泊まったことがあるらしく、ホテルのロケーションや雰囲気の良さを父親から伝え聞いたのか、歩美は絵文字を多用したメールで拓也に喜びを表現した。ただし、歩美は羽田空港から都内まで一人で出て来れるか不安な様子であった。拓也は路線を調べて歩美にメールし、それでも分からなければ当日、自分に直接連絡するように伝えた。

次の日、拓也は会社で来月の有給休暇を申請しようと思い立ったが、熟慮した結果、金曜まで待つことにした。部長は月曜が最も機嫌が悪く、週末が近づくにつれて機嫌を治すというタイプだったため、同じ部内の殆どの行員は皆タイミングを見計いながら重要書類を決裁に上げていた。拓也はそういう仕事の進め方を小賢しいテクニックだと思い、一度も真似したことは無かったが、何より大事な歩美とのデートの可否がかかっていたため、万全を期すことにしたのであった。金曜日の午後、申請書類を見た部長は少し怪訝な顔をしたが、直ぐに判子を押した。その様子を自分の机から固唾を呑んで見守っていた拓也は一安心し、歩美とのディズニーリゾートでの逢瀬に胸を膨らませた。
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無題 ©著者:阿久津竜二

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