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55章:部長
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55章:部長
年明け早々に拓也は部長から応接室に呼び出された。本店勤務に全く執着していない拓也が周りの人間達から一匹狼のように見えたのか、部内での拓也の評判は悪かった。仕事熱心ではない、先輩を見下している、人の言うことを聞かない。悪意を持っている人間からすれば、そう見えるらしいが、拓也には全く身に覚えの無いことであった。部長は色々と吹き込まれているらしく、部内の秩序を乱す恐れのある若手行員に対して、いつも以上に高圧的に切り出した。
「仕事はどうだ?」
「・・・まあまあ何とかやっています。」
「 あんまり良い噂を聞かねえんだよな。ハッキリ言ってアンタの評判悪いんだ。」
「・・・。」
「このままだと、アンタの評価は引き下げるからな。覚悟しとけよ。」
「・・・。」
「何か言いたいことねぇのか?」
「あの・・・。早く本店から出して下さい。子どもも小さいですし、私も家族も単身赴任生活に疲れています。」
拓也がそう言うと部長は少しだけ表情を緩めた。
「分かった。春の異動には間に合わんが、来春には出れるように人事部長にも俺から話しておこう。希望通りに行けば残り1年ちょっとだと思うが、しっかりやってくれ。」
人事が全ての銀行で上に行きたいのであれば本店に居続けた方が賢明である。まして一年や二年で自分から出たいというのは大馬鹿者のすることであった。そして部長はその大馬鹿者を見限り、それから一切口を聞いてくれなくなった。
応接室を出た後、拓也は内心ショックを受けていた。これから一年と少しの間、どんなに仕事で成果を上げようと部長は拓也の人事評価を下げるだろう。そもそも仕事で成果を上げるとはどういうことなのだろうか。拓也はそれすらも分かっていなかった。ふと部長席を見ると、拓也を懲らしめた部長が席に戻っており、顔にはそれまで見たこともないような満面の笑みを浮かべて課長と話していた。拓也は本店の仕事で成果を上げることの意味がやっと分かった。
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無題 ©著者:阿久津竜二
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