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54章:本店
土日を家族と過ごし、9連休明けの月曜日の早朝、北九州空港発のスターフライヤーの始発便に搭乗した拓也は朝7時半に羽田空港に降り立った。モノレールに乗り浜松町で山手線に乗り換え、東京駅に着くと、そこから徒歩で自らが勤める銀行の本店ビルに向かった。
東京駅周辺の丸の内、大手町、日本橋界隈には大企業の本社ビルが集積している。古くからあるような企業が多いせいか、そこで働く人々はヒルズ族と呼ばれる六本木や虎ノ門辺りの新興企業の経営者や外資系企業の社員とは趣を異にしており、街はいわば守旧派のエリートビジネスマンの砦である。そして拓也が想像するに、彼らが砦の中で必死になって守ろうとしているものと言えば、大きな組織に所属することで得られる安定した収入とプライドである。拓也はそれ自体が悪いことだとは思わない。問題は安定志向から派生する現状維持とプライドを満たすための出世争いが彼らの関心事の全てということであった。拓也の勤める銀行でも本来、金融サービスの向上に充てられるべきリソースの大部分が社内政治や、アリバイ作りのために行われる、いわゆる仕事のための仕事に費やされていた。硬直化した組織の例に漏れず、仕事は内容よりも形式が重視されていた。それは支店よりも本店の方があからさまであった。将来を嘱望されて配属されたものの、拓也はすっかり本店に嫌気が差していた。
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