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52章:親近感 (1/1)

52章:親近感

人は同じようで違うし、違うようで同じである。何一つ共通点の無いようにも見える拓也と歩美であったが、見た目について劣等感を持っていた時期があり、それを克服した点で二人は似ていた。カウンター席で談笑する二人はそこそこ絵になっていたが、生まれて此の方、全く屈託無く育った天然自然の美男美女とは訳が違った。そうだとすればメンタル面で似ている所があったとしても不思議ではない。拓也は歩美にますます親近感を感じて、歩美のことをもっと良く知りたいと思った。

「学生の頃はどんな感じだった?彼氏とかいたでしょ?」

「うーん。付き合ってた人はおったけど、私、ワガママやったよ。」

「ワガママ?例えば?」

「相手の気持ちとか、あんまり考えんやった。」

「彼氏が心配してるのに夜中まで友達と遊んだりとか?」

「そんな感じかな。」

歩美は、その当時の彼氏には本当に悪いことをしたと反省している様子であったが、後悔しているようには見えなかった。拓也もこれまでの人生を振り返ると反省すべき点は数あれど、後悔することは殆ど無かった。外見の劣等感を克服したことがどれだけ寄与しているかは分からないが、二人とも人生に対して前向きな所も似通っているように思えた。
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無題 ©著者:阿久津竜二

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