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45章:リップクリーム
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45章:リップクリーム
ホテルの駐車場に着くと歩美は車を頭から入れた。歩美が車のエンジンを切ると、二人の間に一瞬だけ沈黙が流れた。このまま神妙な雰囲気になるのを避けようと、拓也は冗談半分に歩美に言った。
「俺さ、嫁はいるけど、彼女は居ないからね。俺の彼女になってよ。」
歩美は笑いながら答えた。
「それ、お店の人にも同じこと言われたんばい。」
「マジか。」
そう言って愛想笑いを浮かべようとした拓也だったが、顔は否が応でも引きつってしまう。お店の人というのは、先程歩美が言っていた専務なのだろう。自分の勘繰りはやっぱり間違っていなかった。そう思った拓也だが、歩美は、その男に抱かれたと言ってる訳ではない。情況証拠は出揃っていたが、こうして自分と会っている歩美が他の男とはセックスしていないと拓也は最後の最後まで信じたかった。それは拓也が歩美に対して格別思い入れがあることと、敬意を払っていることの表れであったが、都合の良い女は、どこまでも自分にとって都合の良い女で居て欲しいという拓也の我儘でもあった。
拓也の心の機微を知ってか知らずか、歩美はバッグからリップクリームを取り出し、唇に塗り始めた。そして拓也の顔を凝視して「唇、カサカサやん。」と言うと、拓也の唇にそのリップクリームを塗った。鼻先に甘い香りが漂い、拓也は思わず舌で唇を舐めた。その一瞬で拓也はそれまでの考えがどうでも良く思えてしまった。拓也の表情に自然と明るさが戻り、二人は車から出て、ホテルに入った。
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