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39章:敬語
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39章:敬語
年明け早々に拓也は歩美からメールを貰った。
「明けましておめでとうございます。今年が皆さんにとって良い年になりますようにっ」というキラキラ光る絵文字が入ったそのメールは、
拓也だけに向けて送られたものでは無さそうであった。だが拓也は歩美から年賀のメールが来たという事実が嬉しかった。元日の夕方から家族と一緒に別府の温泉旅館に泊まりに来ていた拓也は夜、妻子が寝た後こっそりメールを返信した。「明けましておめでとう。昨年は本当に歩美と知り合えて良かったです。俺も今年が歩美にとって素晴らしい年になるように祈っています。今年もよろしくね。」
当時の拓也は歩美にメールするときに所々、不自然に敬語表現を使うことがあった。体の関係があって、デートすることもあるのに、歩美とは付き合っているわけでは無い。望んでそうしているつもりはなかったが、ある意味、歩美は拓也にとって都合の良い女だった。その都合の良い女に対しては、精一杯敬意を払って接することがせめてもの罪滅ぼしのように思えたのである。一方、拓也には歩美ともっと親密になって距離を縮めたいという気持ちもあった。その気持ちに従うならば、敬語表現はかえって邪魔になってくる。メールの不自然な敬語表現は、歩美との微妙な関係に揺れ動く拓也の心情そのものであった。
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無題 ©著者:阿久津竜二
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