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34章:見栄
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34章:見栄
拓也は革靴を脱いで、歩美がブーツを脱ぐのを待ってから、靴を下駄箱に入れた。歩美もすぐ隣のブーツ用の、高さのある下駄箱にブーツを預けた。それから二人で受付に向かうと、受付待ちの客の列に並んだ。列と言っても先客は二、三組であった。すぐに順番が来ると拓也は従業員に家族風呂に入りたいと伝えた。檜の風呂ならばすぐに案内できると言う。家族風呂に入るには通常の入浴料を支払った上で、追加料金を払う必要があった。二人分の入浴料と檜風呂に入るための追加料金を合わせると七千円を超えていた。若いカップルに家族風呂をラブホテル代りにされないためにも、これくらいの料金設定は仕方ないのだろう。拓也が財布を出そうとすると、またも歩美が言った。
「半分出すよ。」
「大丈夫だって。これでも結構、稼いでるからね。」
拓也は多少、見栄を張って応えた。銀行から貰える給料は、同世代の平均的なサラリーマンと比べれば決して安くはないが、外資系の金融機関やコンサルティングファームの給料、成功した会社の社長の役員報酬からすれば微々たるものである。まして妻子がいる身の拓也は当然、湯水の如く金を使えるわけでは無かった。
それでも実際のところ、拓也の収入は安定していた。客が付かなければ殆ど給料を貰えない仕事をしているはずの歩美に少しでも金を出させる気は毛頭無かった。そんな歩美からの申し出だからこそ余計に嬉しく感じながら、拓也は料金を支払い、二人分の浴衣とバスタオルと檜風呂の鍵を受け取った。
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無題 ©著者:阿久津竜二
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