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21章:生い立ち
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21章:生い立ち
歩美の母親が亡くなっていることは夏に会った時に聞いていたが、拓也が歩美の父親について聞いたのはこの時が初めてであった。
歩美の父親は苅田町にある自動車工場で製造ラインの熟練工として働いていた。歩美がもっと幼い頃に、父親の仕事の都合で家族全員で神奈川の座間に住んでいた時期もあったそうである。
妻を亡くした父親が男手一つで子育てに奮闘したことは想像に難くないが、仕事は忙しく帰りが遅くなることも度々あったであろう。年頃の娘は寂しさから、何か別の物事で心を満たす必要があったのかもしれない。拓也は漠然とそんな事を考えた。
不倫の経験があるかと聞くと、歩美は、一度、妻子持ちの男と付き合った経験があると言う。それがいつの話なのか、相手がどんな男なのか拓也は聞かなかったが、数時間前に博多駅前で会い、ホテルのエレベーターまで拓也の後を少し離れて付いてきてくれた歩美の姿を重ね合わせ、少し切ない気分になった。
それから拓也は今の自分の仕事について話し、さらに自分の生い立ちについても歩美に話した。学生時代は勉強ばかりしていて成績は優秀だったが、まともに女子と話すことも出来ない冴えない男であったことや、大学生になってやっと親の目から解放され、女にモテようと髪を染め、日焼けサロンに通い出したこと。妻と出会った頃のこと。全て正直に有りのままを話した。歩美は終始、拓也の話を興味津々な様子で聞き、時折声を出して笑った。
夜11時過ぎ、二人は店を出た。再び手を繋ぎ、博多駅に向かって歩き始めた。改札口に着くと、歩美は遠慮したが、拓也は近くの券売機で小竹までの切符を買って渡した。改札口を抜けて階段を上がる前に歩美は後ろを振り返り、笑顔で拓也に手を振った。拓也も笑顔で手を振り返す。最高のデートだった。
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