だんだん、翔と一緒にいる事が

苦痛になってきた。

何故なら、翔を俊に重ねている

罪悪感だったと思う。

再び、自宅で暮らす様になった。

そして、父からのレイプは再開された。

人は言うだろう。

『拒否出来なかった貴女が悪い』と。

虐待と言うモノは、それが当たり前だと何も考えられないモノだ。

中学三年生の夏休み前、２ヶ月生理が来なかった。

元々、何の理由もなく嘔吐する私は妊娠には気付かなかった。

翔とは数える程しか関係はなかったし、翔とは付き合い初めしか関係はなかった。

３ヶ月目に生理のない私は

もしかして？妊娠？した？と呆然となった。

中絶しなきゃ、でもお金はない...

友達もいない私には、相談する人すらいなかった。

翔には話す気にはならなかった。

自然と俊の家にむかった...

オバサンは『どうしたの？何かあったの？』と聞いた。

俊のいない家...

涙があふれて来た。

オバサンは『俊の事？』と聞く。

違います。ごめんなさい。と答えて俊の家を飛び出した。

ただ、ただ、歩いた...