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2章:虐待の始まり
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2章:虐待の始まり
祖父が亡くなっても、私はお仏壇の前で、何故だかひたすら手をあわせていた。
多分、告別式から二週間程経った夜...
『貴様〜お前も死んじまえ!』
罵声と共に、私は、仏間から投げ飛ばされた。
一瞬、何が起きたのか?わからなかった。
気付くと、兄が私を見下ろしゲラゲラ笑っている。
母は『お父様の気持ちがわからない、嫌な子ねぇ〜…産まなきゃよかったかしら?』
さっぱりわからなかった。
おじいちゃんにお祈りしたらいけないの?
お父様の気持ち?
お兄ちゃんは何が面白いの?
産まなきゃよかった?
私はいらない子?
産まれて始めて、茫然自失となった...
気付くと頭が痛い。触ったら手に血がベッタリとついた。
母は『やだ、病院に行かないと駄目みたい。お金がもったいない〜♪』まるで鼻唄の様だった事を、鮮明に覚える...
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