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13章:バイバイ。 (1/13)

13章:バイバイ。



出て行ってくれと言われた今月が終わるまでもう二週間を切っていたけど、幸いな事にアキの家に来る前に住んでいたアパートを解約していなかった。


だから、少ない荷物をまとめればそれでおしまい。




あっけないものだ。




ここ数日のアキは、髪のセットを落としタバコの匂いも甘い香りに変えて帰宅していた。
…どこかでシャワーを浴びてきているなんて明らかで、だけどいつも同じ甘い香りをさせてくるから相手は同じ人なんだと思う。


あたしが先に眠るベッドにそっと潜り込み体制を整え眠りにつく。
その時にフワッと甘い甘い匂いが広がって早くここから出て行こうって思わせてくれた。
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April snow ©著者:沙原 菓子

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