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6章:忘れようと。
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6章:忘れようと。
「なんかさぁ、言いたいことってか突っ込みたいとこ沢山あるんだけど短時間に色々ありすぎて頭が整理できない」
いつもの居酒屋で華はビール片手にうなだれている。
あの日、ご飯に行った後アキは客と予定があったから食事を終えるとあたしは大人しく家に帰った。
「その後はどーなってるの?
亜樹とアキ」
あれから二週間。
亜樹とは連絡とっていなかった。
着拒は解除していないけど、たまに液晶に着信のお知らせで亜樹の名前を見る。
その度、どうしようもなく苦しくなって傷口が全く塞がってないことを思い知るんだ。
その代わりというかアキとはほぼ毎日連絡をとっていた。
あれ以来家には行っていないけど、一回飲みに行って来た。
その時は他の客を全部帰してあたしにずっと着いてくれていた。
なんて
ありがち姫扱いは勿論なく。
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April snow ©著者:沙原 菓子
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