あの日のデートから
学校でもよく一緒に居るようになった。

幸せ過ぎてどうしたらいいか分からなかった。

付き合ったりしたことが無いって話をしたら。

「じゃあ！ななちゃんの初めては全部俺のものだね！」


そんな優しい森下くん。

私も頑張って釣り合いたくて
化粧を雑誌を見て勉強したり

髪の毛を巻いたり。

難しくて未知の世界だった。

そんな私の変化に気付いたのは
親友の金沢 美咲

私の良き理解者で高校からずっと一緒にいる。
アニメが好きで、カラオケの趣味も一緒。

でも一つ私と違うとこ。

美咲の職業 キャバ嬢と風俗嬢と愛人業。

掛け持ちをしているらしい。

美咲は凄い可愛い。男の子からもモテる。

私とは、正反対だけどなぜか仲良し。

むしろ私の知らない世界を知ってる美咲は凄い存在だった。

でもなぜか森下くんと付き合うことには反対だって言われてしまった。

「だめ！森下はだめ…。」

「え…？もしかして…」

悪い考え。もしかしたら美咲は森下くんが好きなのかな？
だったら勝ち目がない。

「…。何で私がダメって言うか
理由知りたい？」

「え…？」

美咲の顔があまりに真剣だったから余計森下くんのことを知りたくなってしまった。

「知りたい…」

私は思わず答えた。


「じゃあ学校終わったら時間空けておいて。」