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5章:タンス部屋 攻略 (15/16)

[タンス部屋 最終日]
とうとうこの日がやってきました。
人が入るどころか中を見ることすら出来なかったタンス部屋の片付け最終日。

数年ぶりにこの部屋の窓を開ける事が出来ました。
ちょうど玄関ドアの横がこの部屋の窓になっているのですが、すりガラスで外から中が見えないのをいい事に今まで酷い惨状でした。

部屋の奥にある押し入れ収納に物をどんどん片付けました。
断捨離的には、これはいらないかも?と思う物が色々あったのですが、今はゴミ屋敷をとりあえず脱出して、「普通に汚い人の部屋レベル」を目指す方が先決だと思い、目を瞑ります。
全ての汚部屋のゴミを一通り出しゴミ屋敷を脱出出来てから、また再び断捨離の旅に出るつもりでいます。
今の汚屋敷では「断捨離」なんておこがましい(笑)

ジェイクが帰宅したので、玄関横のこの部屋に呼び止め、発掘した彼の私物を見てもらいました。
車検時に車から下ろした品物とか、仕事で使う文房具とか雑貨などを袋にまとめておいたので、見せたところ、袋の中身をササッと覗いてものの数秒で

「全部 このまま ポイで」

ゴクリ…

こいつの捨てる才能パネえぜ!

続いて彼の衣服の山を選別してもらうと、雑貨同様ほとんどを直感でゴミ袋に投入。
ただ、ヘンテコな柄のセーターを残していたので、やっぱり人の趣味は分からんというか、勝手に捨てないで良かったと思った。

意外な夫の「捨て」に対するポテンシャルの高さにビビったが、おかげでタンス部屋の床の上には何もない状態になった!

部屋をキョロキョロと見回したジェイクが 一言。

「この部屋に入るの 何年ぶりかな」

夫よ、すまない。
私がだらしないばっかりに…
早くゴミ屋敷を脱出するからね。
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脱・ゴミ屋敷 ©著者:汚嬢

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