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9章:誰かいる (2/10)

ピギーッ ンゴンゴ…

康夫の足音に豚たちが一斉に鳴き始めた。

「おおおお…おはよう…お、おおおおおな、おなか…す、す、すいたね…」

慣れた手つきで餌を入れていく康夫。

出産が近い雌豚の前に立ち、康夫はポケットからリンゴを取り出した。

「に、に、にに兄ちゃんには、なーなななな内緒だぞ、お、お、おおおおお前はと、と、特…特別なんだかだ」

そう言うと、餌箱にリンゴを投げ入れた。

「あ、ああああ赤ちゃん、ううう産むんだかだな」




利奈は天井に耳を傾けた。
豚の鳴き声に交ざって何だか変な話し声が聞こえる。

………?

昭夫?
いや違う。
初めて聞く声だ。


利奈はジッと格子状になった天井を見つめた。

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豚の穴 ©著者:小陰唇ふりる

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