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2章:餌
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長い髪は糞尿まみれで、背中にべったりと張り付いている。
昭夫は小便を終えると、再びパイプ椅子に腰掛けて紙袋から雑誌を取り出した。
体中に大便を塗りたくった若い女や、嘔吐物を浴びせられている中年女。
昭夫のぺニスに淫らな血液が集まっていく。
さっきまで萎びていたぺニスは既に勃起していて、昭夫は左手の親指と人差し指だけで包皮を剥いたかと思うと、目の前のモノに対して「ほら…ねぶれ」と言った。
「ンバッ…バッ…アウゥ…」
先程の昭夫の小便で濡れた顔。
三白眼の小さな目は暗く澱み、もう何年も陽の光を浴びていない体は青白く、しかしそれは何故か不自然なほどに太っていて、まるで生きている水死体のようでもある。
名前も忘れた。
年齢もわからない。
自分が何なのかも知らない。
ズルズルとにじり寄り、恥垢が付着しているぺニスにねっとりと舌を絡めている、この女こそが8年前に行方不明となった利奈であった。
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豚の穴 ©著者:小陰唇ふりる
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