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4章:声
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ベッドの上、相変わらずの寝相の悪さを見せつけてくれているクミは、まだ当分起きそうにもない。
身体を起こし、腕を伸ばして深く酸素を吸い込んだ。カーテンの隙間から差し込む日差しが痛い。携帯の液晶には、まだ昼過ぎである現実が映し出されている。
ゆっくりとベッドから抜け出して、少し乱れた髪を纏めて眼鏡をかける。彼女が目を覚ませば、第一声は間違いなく「お腹へったぁ…」だ。それを知っている私は、食事の準備に取り掛かる。
何かをしていないと、あの夢に潰されてしまいそうで、あの夢の意味を考えては、負のループに嵌っていってしまいそうで。
ただ黙々と大量の玉ねぎを薄く切り、オリーブオイルを熱した鍋でそれを飴色になるまで炒めて、オニオンスープを拵えていた。
彼女が好きなオムライスを作ろう。卵がふわふわの、半熟オムライスを。そう思い立ったのはいいものの、彼女の部屋の冷蔵庫にあるまだ未開封の卵たちは、消費期限をとうに過ぎていて、じっと冷たくなったまま陳列されている。
「本当、もったいないわ…」
そう零したことで、この卵たちは浮かばれない。
冷蔵庫の中を整理し、消費期限を過ぎたものを全て処分してみたら、そこにはほとんどの食材が残らなかった。
「女子力ゼロ。」
一人で呟いて笑う私のことなど知る由もなく、彼女は気持ち良さそうにスヤスヤと寝息を立ている。
部屋着の上からジャージを羽織り、財布、携帯、煙草だけをポケットに放り込んで、近くのスーパーへ向かった。
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