俺は、こいつに盗み聞きされていたみたいだ。なんとなく、わかっていたけど。
金輪際、こいつに全てを問いただそう。

「盗み聞きしてたんだな。俺は、ノワールが執筆していた本を発見して読んでいた」

クルスは、嘲笑い、俺にこう言う。

「…………この世界の文字がわからないのに……よく、読めたな(笑)」

俺は、逆に嘲笑って答えた。

「この二時間で勉強したんだよ(笑)で、テメェは、【ブラックホーク】を辞めて、“紫の時空“で、この世界の魔物たちを始末したみたいだな？」