その日は土砂降りの大雨で
私が住む街で予定されてた花火大会が中止になったとお客さんから聞いた。


風も強くなり
体調も悪くなってきた事もあって、私は無理を言っていつもより早めにあがらせてもらう事にした。



タケルはどうせ家にいないだろうから
また独りだな…


なんて考えながら強い雨の中、よろめきながらも必死で家まで辿り着いた。


―ｱﾚ？部屋灯りついてる。タケル帰ってるのかな？


部屋には灯りがついている。
ドアノブに手をかけようとした時

中から話声が聞こえた。


テレビの音じゃない…



誰かいる！！