ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!

3章:水流と指標が導く場所へ (14/14)

「バカ。
 “澪標”だよ」

……“ミオツクシ”……?

家に行ったら辞書でも調べなさい、、
と帰された。
完全に子供扱いだったが、
なんだかこそばゆくて
悪い感じは受けなかった。

ちなみに漢字で書くと、
私は読めない。

この言葉は忘れていて、
ずっとずっと後になって
調べる機会が訪れた。


単なる思いつきか、
何か意味を持たせたかったのかは、
今となってはわからない。

ただ、
“初対面のバイトに
 そこまで考えてあげる
 オーナーの器てデカいっ”
とビックリしたのは覚えている。

今考えてみると、
オーナーは謎多き人物だ。

一代で数店舗の風俗店を経営し、
事業を拡大し続けるバイタリティ。

加えて、
このご時世で
社員の首切りはぜずに運営を続け、
風俗なのに障害者雇用を行っている。
実力と任侠っ気も持ち合わせている。

ヤクザな見た目とは裏腹に
学を備えた
細やかな人なのかもしれない。

事実多くの社員は
オーナーを尊敬していた。

32 /125

※この小説を友だちに教える⇒メール

いいね LINEで送る

三千世界の烏を殺し ©著者:クロエ

夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで全ての機能が利用できます!

Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.