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36章:箭g E1_ラ
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36章:箭g E1_ラ
「………」
「すぅ……すぅ…」
月曜日の朝。
目が覚めると、
ひさこお姉ちゃんが隣りでまだ寝てた。
起こしていいのかよく分かんないから、
自然と起きるまでベッドの上で様子を見てる私。
ママと似た様な匂いがして、
宰おじさんと一緒に寝てる時とは全然違うくらい安心する。
もそっ…
「んん…」
あ、起きそう…。
眠そうに薄目を開けて私を見た…。
「………」
「ん〜…とっこちゃんおはよ」
「おはよ…」
「ずっと起きるまで待ってたの…?」
「うん…」
「起こしてくれても良かったのに…
退屈だったでしょ?」
「うん…」
ムクリ…ポリポリ
「…お寝坊しちゃった…ごめんね?
起きよっか。すぐ朝ご飯作るよ」
「うん」
のっそりと体を起こした寝癖頭のお姉ちゃんは、私の頭を撫でるとすぐにベッドから下りて寝室を出た。
私もそれにてくてく付いて行く。
歯磨きをして、お顔を洗って、
パジャマを着替えるとポンキッキを見ながら朝ご飯を一緒に食べる。
朝にやる事は宰おじさんの所に居る時と一緒。
ただ違うのは、
ご飯をテーブルで食べさせて貰えるか、
犬みたいに食べさせられるか。
あ、でもおじさんは朝ご飯にコーンフレークしか食べさせてくれなかったけど、お姉ちゃんはスクランブルエッグとか、ベーコンとか、クロワッサンにサラダと色々な物を食べさせてくれる。
カチャ、カチャ
はむっ…もぐもぐ
「どう?美味しい?」
「うん」
「そういえばとっこちゃんて、
嫌いな食べ物とかある?」
「人のお肉…」
「あははっ…分かってるよ。
ここでは絶対そんな物食べさせたりしないって!
そうじゃなくてアレルギー体質とかだったら、ご飯作る時の食材にも気を付けなきゃいけないしねっ」
「ピーマンとにんじん…あと椎茸が苦手…」
「アレルギーとかはある?」
「ううん、そういうのじゃないけど…苦手なの…」
「そっか、分かった。じゃ覚えとくね。
そうだ、今日はトイザらスに行こっか!
昨日遊園地で空に飛ばしちゃったから、
浮かぶ風船を買いに行こうよ」
「え…いいの…?」
「なんで?小学1年生のお子ちゃまが遠慮なんてしなくていいのっ!
何かオモチャの一つでも買いに行かなきゃここにはとっこちゃんが遊ぶ為の物はなーんにも無いよ?」
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刻子 ©著者:池沼
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