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27章:絶望
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27章:絶望
ブォォォ…
「そうかぁ…それは災難だったねぇ…可哀相に」
「うん…」
おじさんはけいさつしょに向けて、
車を走らせてくれてる…。
「さぞや怖かっただろう」
「すっごく怖かった…まだ夢見たい」
「夢じゃないんだよ?もう大丈夫だからね!
何も心配しなくていい」
「うん…」
「ところでときこちゃん」
「え…?」
「僕の事、覚えてない?」
「………」
覚えて…え…?
何言ってるの…?この人…
どこかで会ったっけ…?思い出せない…。
「覚えてないかなぁ〜。残念だなぁ〜」
「………」
運転してるお顔を横からじっと見つめてると…おじさんは一瞬こっちを向いて、ニヤッて笑った…!
「…!」
この人…どこかで見た事ある…!
「ひどいなぁ、一回セックスした相手の顔を忘れちゃうなんて。傷付いたよ」
「あ…!あぁ…っ…!」
そうだ…確かおじさんの所にいつも来てたお客さん…!
そういえば今日も来て、
うるはお姉ちゃんをおかしてた…!
スッ…ピッピッ、ピッ…プルルル
プツッ
「…あ、しゃちょー?夜王です〜。
言ってた通り、抜け出して助けを求めてきましたよ〜。さすがですね!
今ときこちゃんが横に居るんですけど、
どうします〜?電話、代わりましょうか?」
「っ…!っ…!」
バクバクバクバク…
だま…された…!
夢じゃ…ないんだ…!
もう…だめだ…私…!
どうなっちゃうの…!?
「…あ、はーい。分かりましたぁ〜」
プツッ
「…じゃあときこちゃん、
ケーサツ、行こっか」
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刻子 ©著者:池沼
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