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24章:一週間
「ごぉぉぉっ…ごぉぉぉっ…」
「ん…」
よく寝た…。
ここへ来て、こんなにぐっすりと眠れたのは初めて…。
おじさんは目の前でおっきないびきをかきながらまだ寝てる…。
昨日はたもつお兄ちゃんを殺してバラバラにしたり、ずっと車を運転してたからよっぽど疲れてるのかな…。
私だって昨日はもうだめってくらい疲れたからだいぶ寝てた筈なのに…今何時くらいだろう…。
「ごぉぉぉっ…ごぉぉぉっ…」
「………」
今日は…日曜日…。
私が誘拐されてきて丁度一週間かぁ…。
まだ一週間…なんだかもっと長い間ここに居た様な気がするのはなんでだろう…。
色んなやな事されたり…言われたり…
いっぱい怖い思いして…
いっぱい痛い思いして…
いっぱい苦しい思いをした…。
一体これからまだどれくらい辛い思いに耐えていかなきゃいけないのかも分かんない…。
今日こそ殺されちゃうかもしれない…。
まだまだいじめられるのかもしれない…。
こんなの…いつまで続くんだろう…。
「ごぉぉぉっ…ごぉぉぉっ…」
「………」
「…ごごっ」
びくっ
「………」
ポリポリ
「ん〜…」
寝返りを打ってボリボリとお尻を掻いてる…呑気だな…。
なんだか…ここに誘拐されてきて嬉しかった事と言えば、ひさこお姉ちゃんと出会えた事ぐらいしか思いつかないよ…。
ひさこお姉ちゃん…どうしてこんな怖い人と関わってるんだろう…。
えすえむって…そんな風になっちゃう程のものなのかな…。
でも…この前しばられて、
おかされてた時に気持ち良さそうにエッチな声出して…あんな風になってたのは私を守る為のお芝居だよね…?
ううん…やっぱり違うのかな…。
一番最初に会った時、
付き合いが長いって言ってたし…。
えっと…おじさん、
なんて言ってたっけ…。
ま…まじょしすと…?
やっぱりそのまじょしすとなのかな…
ひさこお姉ちゃん…。
ぐぅぅぅ…
お腹空いたな…。
ご飯食べたい…。
でも、作るとしたら…絶対たもつお兄ちゃんのお肉を使ったお料理だよね…やだな…。
そういえばおちんちん食べさせるって言ってたもんね…。
やだな…食べたくないな…。
ママの作ったご飯が食べたい…。
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刻子 ©著者:池沼
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