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20章:お巡りさん
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「…苦しい?やっぱり学校は休む?」
「…ううん、行く…」
「…昨日、ひさこさんて方にパンツとパジャマを買って来て貰ったんだろう?
今も着てるのか?」
「うん…もう片っぽのやつはちゃんと洗濯してくれた…」
「今日は一日どうなるんだ…?
おじさんはどうするつもりだとか、
何か言ってるか?」
「あなた…現時点では知った所で何もしてあげられないのに、あまり根掘り葉掘りと聞くのも可哀相だわ…。
説明する為に口に出すのも忌まわしい事だらけじゃない…」
「…そうだな。悪かった…」
『ムック〜記録はどんなもんだぁ〜い?』
『おおっ!記録を塗り替えましたぞ!
103回ですぞぉ〜っ!御見事っ!』
『ばんざぁ〜いっ!ばんざぁ〜いっ!』
もぐもぐ…ごくんっ
カタッ
「ごちそうさまでした…」
「もういいの?」
「うん…」
「刻子、時間割や忘れ物は大丈夫か?」
「うん」
「あなた、そろそろ時間っ!」
「おっと!よし、じゃあ行って来る。
刻子、頑張れよ!辛くなったらすぐ先生に言って帰して貰えばいい」
「うん、分かった…
行ってらっしゃい、パパ」
「行ってらっしゃい」
チャキッ
ガチャリ、ガチャッ…バタンッ
『みんなのお歌の時間だよ〜っ♪』
「そろそろバスが来るから、
ランドセルと帽子取って来る…」
すとっ
「いいのよ、まだテレビでも見てなさい」
「え…?なんで…?」
ピンポーンッ
「あ、ほら…来ちゃった…急がなきゃ…」
「いいから。今日も学校は休ませるわ。
後で学校へは連絡してあげるから待ってなさい」
「………」
とっとっとっ
「あっ…すみませぇーんっ!
娘が急に体調不良なので休ませますから行って下さぁーいっ!
どうもすみませぇーんっ!」
ブロロロ…
とっとっとっ
「…ママ、どうして…?」
すくっ…
「…いい?刻子…正直に答えてね…?
何も心配しなくていいから…」
「え…?」
「…刻子はママの知らない所で、
パパと二人だけの時に…
体にいたずらされたりとか、無い…?」
「…ううん、そんなの無いよ…?」
「本当に…?パパの事で後が怖いからって、ママに言えないで隠してる事とか…無い…?
絶対に絶対に守ってあげるから…
本当の事を、言っていいのよ…?」
「………」
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刻子 ©著者:池沼
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