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19章:慈愛 (1/16)

19章:慈愛

カチャリ、カチッ…ガチャッ…

「ただいま…」

コトッ

チャリッ

ゴゴッ…ギシッ

「はぁぁ〜っ…」

「…長距離の往復、お疲れ様」

「…お前もな。少し横になって休め」

「…そんなにヤワじゃないわよ。
コーヒー入れるわね」

シャーッ…キュキュッ

カチチチ…ボッ

「ああ。刻子…来い」

「うん…」

ぎゅっ

「…理解してやるのが遅くて、
本当にすまなかった…!」

「…うん…」

「あなた…」

ずっ…ずずっ…

「うっ…くっ…!もっと早くに、
ちゃんと話を聞いて…信じて…
お前の気持ちを考えてやれなくて…
すまなかった…!怖かったろう…!
苦しかったろう…!辛かったろう…!」

ガバッ…!

「あなただけじゃないじゃない…!
背負い込まないでよ…!
刻子…ごめんね…!?
頼りないパパとママで本当にごめんねっ!?」

ぎゅゅぅ…!

「パパ…ママ…苦しいよ…!」

「帰って来るまでに、現状について、
何度も何度も…嫌になる程…
色々考えて…思いを巡らせてた…!
どうすればお前を助けてやれるのか…!
例えお先真っ暗としても、
私達は絶対に諦めない…!
どうにかして、必ず、
お前を救ってやるからな…!?」

「そうよ?刻子…。
決して希望を捨てちゃ駄目…。
心配しなくていいから…!」

「…うん…分かった…!」

ピィーッ!

「いけない、お湯が沸いちゃった…」

すくっ

カチッ、カタッ、コトッ

「結局お祓いをしておいて貰ってなんだが、霊的で抽象的な説明を受けても、
現に手元へDVDという具体的な物品が届いてる以上は、少なくとも陰で暗躍している者が実在している事は間違い無いんだ。
それによって掴んだ確かな手がかりもある。警察に持ち込んで動いてさえ貰えれば、
何かしらの打開策は必ず見えて来る筈だ。
何も悲観的になる事は無い。それに、
須賀さんはお前の話にしっかりと耳を傾けろとも言っていた。だからもう、
これからはお前の言う事は一切疑わず、
信じてやる。迷いは無い。
私達が出来る事はまだまだ沢山ある筈だ」

「…ありがとう、パパ…!」
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刻子 ©著者:池沼

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