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18章:呪い
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18章:呪い
ポタポタポタポタ…
ウィー…ウィー…
「…それにしてもよく降るな…」
「天気予報では明日も一日降るって言ってたわよ?降水確率70%ですって…」
「…気が滅入る」
「疲れてない?大丈夫?
今日は車を走らせっぱなしなんだから、
無理せずに次のサービスエリアに入ったら?
何も急ぐ事ないじゃない」
「…そうするか。まだ当分距離があるしな」
「えぇ」
ブシャアーーーッ…
ガココッ
「お疲れ様」
「刻子、トイレは大丈夫か?
サービスエリアだぞ」
「すぅ……すぅ……」
「…寝てるみたいね。
ウルトラマン大事そうに抱いちゃって…」
「…徹君に貰ったんだったら、
よっぽど嬉しかったんだろう」
「クスッ…あなたが買ってあげた人形より大切そうに抱いてるから、ヤキモチ妬いてるんじゃない?」
「ふふっ…そんな風に見えるか?」
「ええ、顔に出てるもの。
それより、あなたはトイレ行かなくて平気?
降りてコーヒーでも買ってこよっか?」
「…富子」
「…どうしたの…?声ひそめて…」
「…さっきからずっと、
刻子の手前だから黙ってたんだが…」
「ええ…」
「…外泊の用意をしに一旦帰った時、
郵便受けを確認したら…」
スッ…
「!」
「…刻子の言ってた通りになった…。
二枚目だ…」
「…見たの…?内容…」
「まだだ…。なんなら、今見るか…?
音を最小にして…」
ちらっ
「すぅ……すぅ……」
「…起きないかしら…」
「…熟睡してるんじゃないのか…?」
「…気になるわ」
「…スゥーッ……ハァーッ……
よし、一緒に見るか」
ポタポタポタポタ…
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刻子 ©著者:池沼
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