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14章:いじめっこ
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14章:いじめっこ
チュンチュン…チュンチュン…
「ときこ、朝だぞ」
「ふみゅ…は……?」
「起きろ〜」
「ん…おはようございます…」
三日目の朝。
目をごしごしこすりながら起き上がると、
すぐに朝の挨拶をした。
「おはよう。今日も勉強を頑張ろうか。
まずは歯を磨いて顔を洗うんだ」
「わん…」
だっこされて、昨日みたいにお風呂場で
歯磨きして顔を洗った。
その後も昨日と同じようにダイニングで
おすわりをして、
お手とおかわりをさせられ、
餌として床に置かれたボウルのコーンフレークを食べる。
ここで食べさせて貰える唯一のまともな食べ物。
シャクシャクと美味しく味わって食べた。
今日もポンキッキの時間になると、
おじさんはテレビを見せてくれた。
『みんなのうた』が大好きな歌だったから、
つい口ずさんじゃったけど、
おじさんは怒ったりしなかった。
憩いのひとときを楽しんだ後、
朝ご飯の片付けを済ませたおじさんは言う。
「ときこ。赤ちゃんの作り方や子宮の仕組み、月経について等まだ完璧に理解出来てないだろう」
「できてません…」
「なら、今日は完璧に理解出来るまでみっちりと復習だ。
午後からは確認のテスト。
そこから覚え切れていない知識を更におさらいする。
100点満点を取れる様になるまで頑張れ」
「わんっ…!」
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刻子 ©著者:池沼
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