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13章:おもちゃ
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カタカタ…カタカタカタ…タンッ
あ…れ…?私…どうしたんだろう…。
ウィィ……ン
ここは…寝室…?
「…よし、出来た」
ムクリと起き上がると、私はおじさんのベッドの上に居た。
すぐそこでおじさんは机の上のパソコンに向かって椅子に座り、機械から出てきたCDだかDVDを手に取っていた。
「お?ときこ。気が付いたか。
窒息して意識が飛んだんだ。
よく気絶する奴だなぁお前は。
もっとしっかりしなきゃだめだぞぉ〜?はっはっはっ」
「………」
CD片手に陽気な態度で椅子から立ち上がり、近づいてくるおじさん。
私…結局ゲロを吐いちゃったのかな…それとも、ちゃんと飲み込めたのかな…。
バフッ
「大丈夫か?ん?」
おじさんは私のそばに腰をおろして軽く頭を撫でてくれてるけど…怖くて吐いたのかどうかなんて聞けない…。
なんだか、お腹がだいぶ楽になってるけど…もしかして、やっぱり吐いちゃったのかな…。
今こんな風にニコニコしてるけど…罰として指を切り落とすつもりだったらどうしよう…。
「ときこ、寝る前のお楽しみだ。
これがなんだかわかるか?」
手に持ったCDを得意げに見せてくる。
「わかんない…」
「こいつはなぁー、今日のお前のお留守番中の様子がおさめられている焼きたてホヤホヤのDVD-Rだ。
一日の締めくくりとしてこれを一緒に鑑賞しようじゃないか」
ドクン
え…?
どういうこと…?
録られてたの…!?
どこから…!?
やだ、心臓がバクバクしてきた…!
おじさんはDVDをセットしてリモコンを持つと、私に添い寝するようにのっそりとベッドに入ってきた…!
嫌な予感がする…!
ベッドの向かいにある大型テレビのスイッチが点いた…!
「イッツショータァーイムッ!
ときこちゃんは〜、私が留守の間良い子にしてたかなぁ〜?」
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刻子 ©著者:池沼
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