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10章:おしおき
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フルフル…
私はまた嫌な汗をかきながら、への字になった半開きの口を震わせて思わず首を振る…。
「嘘をつけ。正直に言ってみろ」
「ご…ごめんなさい…!」
「ごめんなさいじゃなくて、吐いたのかどうかを聞いてるんだ」
「あの…吐いちゃいました…本当にご」
「ついさっき喰った物がそんなすぐに下から出て来るわけがない。
原型をとどめた具が胃液と共に糞小便と混じってた」
「ごめんなさ」
「お前今首を横に振っただろう」
「は……ひっ…!」
「どうして嘘をつくんだ」
「だって…我慢しても出ちゃったんだもん…!」
「なんだと?」
びくっ…
「………」
「くちごたえをするなあぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
グイッ!
「ぐえっ!?」
ドンッ!
バチンッ!
「ひぎぃっ!いだぁっ…!」
私は途端に激しく怒り始め、目を大きく見開いたおじさんに首輪を掴み上げられて…乱暴に机に屈服させられると、手加減無しで思い切りお尻を叩かれだした…。
「嘘つきは泥棒の始まりだ!!
嘘を吐くんじゃない嘘をぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
バチンッバチンッバチンッバチンッ!
その怒鳴り声と音が部屋の中に響く…。
「ごめんなさひ…!ごめんなさひぃぃぃぃぃっ!!」
バチンッバチンッバチンッバチンッバチンッバチンッバチンッ!
何度も
バチンッバチンッバチンッバチンッバチンッバチンッバチンッ!
何度も
「ふんっ!ふんっ!」
「ゆ…ゆるし…て…っ…!」
バチンッバチンッバチンッバチンッバチンッバチンッバチンッバチンッバチンッバチンッバチンッ!
情け容赦なく
叩かれ続けた…
バチンッバチンッバチンッバチンッバチンッバチンッバチンッバチンッバチンッバチンッバチンッバチンッバチンッバチンッバチンッバチンッバチンッバチンッバチンッバチンッバチンッバチンッ!
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刻子 ©著者:池沼
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