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9章:餌
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チロチロ…チロチロ…
気が付くと、一旦胃の中でどろどろに溶けたコーンフレークが混じる飛び散った牛乳まで綺麗に舐め切ってる…私…。
なんだかお腹がポッコリと膨らんで、ゴロゴロ言ってて苦しいけど…頑張って全部食べた…!
「よくやった!だいぶ時間がかかったがやればできるじゃないか、ときこ。言うことはなんだ?」
「ごちしょぉしゃまえした…」
「ははっ、なんだ。放心状態でヨレヨレじゃないか。
おーよしよしよし…良い子だ!よく頑張ったなぁ〜?」
おじさんは…鉈を床に置いて私を力一杯抱きしめ…頭をわしゃわしゃと撫でながら誉めてくれた…。
だけど…私の何かが音を立てて壊れた様な気がする…。
「ゆいの子宮と卵巣焼き飯、美味かったか?」
「おひしかったえす…」
「そうか。これでメシを残さず喰う事の大切さが分かっただろ。
もう吐くなよ?」
「わん…」
ゴロゴロゴロ…
その時、お腹の中がうごめいた…。
「うぅぅぅ…!」
「どうした」
「お腹痛い…!」
「何?さっき玄関からここまでクソ小便をぶちまけたのにまだ出るのか?」
「痛いよぅ…痛いよぅ…」
「しょうがない奴だな。よし」
おじさんは、お腹が痛くなってうずくまる私を抱っこしてお風呂場へと運んだ…。
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刻子 ©著者:池沼
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