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6章:大きな冷蔵庫
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「あ゛ぁぁもぅ!汚い!小便漏らしてゲロまで吐いて…世話のかかるガキめ…」
パシッ
おじさんはまた私の頭をひっぱたくと、リンゴジュースのコップをテーブルに置き、キッチンから雑巾を持って来てせっせと床を拭きはじめる…。
向こうでは肌がどどめ色になったゆいって子の生首が転がっていて、真っ赤に充血したガラス玉みたいな目がむきだしになって私を見てる…。
ブルブル震えながらじっとしてると、床を拭き終えたおじさんは言った。
「ときこー」
「はぅっ…!?」
「おうちに帰りたいかー」
「っ……っ、…っ…!」
「ママに会いたいかー」
「は………ひ……」
「パパに助けてほしいかー」
「ふぃぃ……あ…」
「神様に御祈りしろー?両手を組んでー」
「はぃ…っ…!」
「あんまりしつこく駄々をこねたりー、言う事聞かない悪い子はぁー、みんなこんな風にお肉になっちゃうんだぞー?わかりまちたかぁー?」
「ふぁぃ……!」
「今日から私がお前のパパだ。
可愛がってやるから、良い子になりましょうねー」
「ひっ……」
「…返事ぃぃぃぃぃっ!!!!」
「ひゃいっ!!」
「リンゴジュース、飲め」
「ひゃい……!んぐっ…んぐっ…んぐっ…」
「はいおりこうさん。ちゃんと水分も取らないとなー」
「はぁ…はぁ…はぁ…」
「さ、今日はもうおしまいだ。寝室に行くぞ。立て」
「ひぐっ…!うぅぅぅっ…!」
「なんだ、腰が抜けて立てないのか?この小便垂れめ。
どっこいせっ」
私はおじさんに抱き上げられて、
そのまま二階の寝室へと連れ込まれた…。
良い子にならなきゃ…殺されちゃうんだ…。
言う事は全て…聞かなきゃいけないんだ…。
もう…本当に帰れないんだ…。
死にたくない…。
私…あんな風に死にたくない…。
良い子になろう…一生懸命良い子になろう…。
おじさんのご機嫌をとって…殺されないようにしよう…。
あぁ…私は……私は……もう……。
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刻子 ©著者:池沼
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