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2章:風俗 (4/4)

ヒナが働くデリヘルはヤクザ直営店だったので、働く女のほとんどは不良絡みの女だった。


不良絡みの女はだいたい容姿レベルが高いため、固定客は多かった。


しかし、顔に痣をつくってくる女もいれば、精神安定剤を飲んでいる女もいた。
ささいな事で、大喧嘩をする女もいた。

殴りあい蹴りあい、女の喧嘩とは思えないもので、ヤクザ男が怒鳴ってもなかなかおさまらなかった。


自分の男の立場で上下関係が決まる。
ヒナはそこでは一番上の立場だったため、誰からも攻撃される事は無かったが、弱肉強食の世界を目の当たりにした。



美しいだけじゃダメ。
強くなければダメ。
賢く頭を使い、お金もたくさん稼がなきゃ。


迎えにきた恭の車のライトが眩しくて、ヒナは思わず睫毛をふせた。

睫毛のラメが視界に入れば、まるで夜空からキラキラと星が降っているみたいで……

こんな綺麗な景色、見たことない……。




恭の車に乗り込み、エンヴィーの空気を吸い込むと、ヒナの胸は相変わらずときめいた。 



どこかで小さな祭があったのだろうか。

広く黒い夜空の隅に、地味な花火が数発上がった。
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透明な世界 ©著者:品川

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