ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!

2章:風俗 (2/4)

売春が忙しくなり、舎弟のアパートが空かなくなったので、恭はヒナのためにマンションを借りた。

3LDKの綺麗な部屋だ。


ヒナは実家から荷物を移し、駅前一等地のそのマンションで暮らす事になった。

恭に妻がいる事を知ったが、ヒナはそれでも良かった。

恭のそばにいたい。
恭に愛されたい。 
恭に尽くしたい。

ただそれだけだった。


恭も、そんなヒナが可愛くて、同い年の妻よりも、ヒナに愛情をそそいだ。


恭と妻との間に子供はないが、恭は金銭面で妻に世話になっていた。
ヤクザにはよくある話だ。

しかし自分の生活や、ヒナの生活のためにも、恭は妻をないがしろには出来ない。

妻もそれをわかっていた。


それでも、ヒナは恭を愛し、恭もそれに応えた。

恭は、二日に一回はヒナが住むマンションに泊まり、二人は愛を育てた。


日が沈むと風が冷たくなってきた。

夕日の赤い光が部屋を染める中、ベランダから下を見れば、黒いマジェスタが見える。

恭の姿が目に映れば、ヒナの胸がときめく。



「あの部屋にはヤクザに囲われている、泥棒猫の愛人が住んでいる」

嫉妬に狂った恭の妻が、マンションに貼り紙をしても、ヒナは平気だった。

恭の愛を感じているから。恭を愛しているから。


恐いものなんて、何もなかった……
6 /208

※この小説を友だちに教える⇒メール

いいね LINEで送る

透明な世界 ©著者:品川

夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで全ての機能が利用できます!

Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.