ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!

2章:風俗 (3/4)

ヒナは恭の仲間が経営するデリヘルで働く事にした。

恭に負担をかけさせたくないし、風俗が身近にある世界だったから。


普通ならば、愛する女を風俗で働かせるなんて常識はずれだろうが、恭がいる世界では違った。


愛よりもお金の方が大切。
言葉には出さないが、不良男たちはそう思っている様な気がする。

それがどんな事なのか、ヒナにはまだ深くは理解出来なかった。




デリヘルの仕事は思ったよりも楽だった。

ホテルで待ち合わせをし、シャワーを浴びて、愛し合うフリをするだけ。


恭の仲間が客を選んでくれるため、特に変わった客の相手をする事がなかったから、「楽」に感じたのかもしれない。 


週に3日。一晩に二、三人客を取れば、今のヒナの生活には充分な収入があった。 


ヒナの仕事が無い日は、恭は事務所当番以外、どこへ行くにもヒナを連れていった。

組関係の用事の時は、車の中で何時間も待たされたが、そんな時車の窓から見る風景はいつも刺激的だった。

不良たちに囲まれて震えている男がいたり

殴られ蹴られ、血を流している男がいたり。


恐くて震える時もあったが、恭が運転席に乗り込んでくれば、どんな恐怖もどこかへ吹き飛んだ。


恭の腕を小さくつかむと、真っ黒な瞳がヒナに向けられる。

ヒナはそんな恭の瞳が大好きだった。



瞳があえば、微笑み寄り添う。

夏が終わろうとしている季節に
そんな二人がいた…。
7 /208

※この小説を友だちに教える⇒メール

いいね LINEで送る

透明な世界 ©著者:品川

夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで全ての機能が利用できます!

Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.