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3章:保健室 (1/14)

3章:保健室

ここは男子高校だけれど、保健室の先生は女だった。

30代の、大人の色気が漂う、スレンダーな先生だった。

いつも、膝が少し見えるくらいの黒いスカートをはいていて、そこからのびるストッキングをはいたきれいな、すらっとした脚は、女の明美でも見とれてしまうほどだった。


美人で、しかも優しい、いい香りのする先生・・・


名前は、松山 春奈(まつやまはるな)先生。


あまりにいい香りがするので、明美は


「何か香水つけてるんですか?」

と、聞いてみた。

すると、松山先生は、

「フェラガモの香水よ」

と、教えてくれた。


フェラガモ・・・?
なんか聞いたことあるけど・・・?

きっと高いんだろうな。


明美はこうして、保健室で松山先生とおしゃべりを楽しんでいる時、窓をコツコツと叩く音が聞こえた。


明美が窓の方に目をやると、タケルだった・・・
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教育実習日誌 ©著者:ポチャ子

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