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3章:保健室
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3章:保健室
ここは男子高校だけれど、保健室の先生は女だった。
30代の、大人の色気が漂う、スレンダーな先生だった。
いつも、膝が少し見えるくらいの黒いスカートをはいていて、そこからのびるストッキングをはいたきれいな、すらっとした脚は、女の明美でも見とれてしまうほどだった。
美人で、しかも優しい、いい香りのする先生・・・
名前は、松山 春奈(まつやまはるな)先生。
あまりにいい香りがするので、明美は
「何か香水つけてるんですか?」
と、聞いてみた。
すると、松山先生は、
「フェラガモの香水よ」
と、教えてくれた。
フェラガモ・・・?
なんか聞いたことあるけど・・・?
きっと高いんだろうな。
明美はこうして、保健室で松山先生とおしゃべりを楽しんでいる時、窓をコツコツと叩く音が聞こえた。
明美が窓の方に目をやると、タケルだった・・・
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