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9章:〜銀座〜
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アタシが返事をしない内に
金子さんは勝手に
高遠さんにコッソリ2人分のお金を払い
店を出る旨を伝えて
アタシを店の外へと連れ出した。
アタシはちょっと不愉快だったケド
今更
皆の輪の中にも入れず
しょうがなく店を出るしかなかった
「ごめんねリサちゃん
僕 どうしてもリサちゃんと
2人になりたくて」
そう、サラリと
爽やかに云われると
なんだか悪い気はしなかった
アタシは何だか
金子さんのコトが
別の意味で気になっていて
素直についていった。
…と、言っても
ここは銀座。
ラブホテルが簡単には無いコトを
知っていた
だけど金子さんは
躊躇なく1泊そこそこな金額がかかりそうなシティホテルの前で立ち止まり
言った。
「リサちゃんって
結構エロい事
平気でしょ?」
「……」
アタシは言葉に詰まった
だけど次に金子さんの口から出た言葉は
意外なモノだった…
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