13章:イベント【美咲】 (2/5)

起きて、長めにお風呂に入り、すっぴんのままサングラスをして家を出た


今日は私のバースデーイベント


何時もよりも気合いを入れたいから、ハルちゃんにお願いして、ヘアメイクを頼んだ


客達にも出来る限り営業して、来店予定も沢山ある


花井とは同伴してタワーの約束もしてるけれど


ここ数日は、売上のプレッシャーがあってストレスで胃が痛かった


後、もう１つのストレスは、やっぱり海里に会えないこと


海里は相変わらず、部屋から出てこない


あの日…手紙と食事を残して家を出た日、一生懸命作った食事は残っていたけど食べてくれていて


書いた手紙の裏に
『姉ちゃん、ごめんなさい』
って殴り書きがあった


何が、ごめんなの？


理由が聞きたくてドア越しに話しかけても返事がない


私は毎日、心配で仕方ないけれど仕事をしないといけない


売上を上げてお金を貯めないと


「美咲〜。待ってたよ！」


スタジオに着いて、ハルちゃんに出迎えられる


「おはよう。ハルちゃん、今日は全部任せるから、よろしくね」


ハルちゃんに挨拶して、ヘアメイクして貰った