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65章:【坂さん】祖父の山 (1/12)

65章:【坂さん】祖父の山

僕の友人に、古美術店を営む人がいる。


店が坂の途中にあるから通称『坂さん』。


怪しげな道具で店を埋め尽くし、商売する気があるのかどうか甚だ疑問だが、本人は呑気に暮らしている。


瓢々としていてどこまでが本気なのか分からない、そのくせ基本的に無表情で無愛想、人をおちょくるときだけは心から楽しそうに笑う。


こうして書いてみると、本当に坂さんはどうしようもない人だ。


一度万力かなにかで矯正した方が本人の為になるかもしれない。


信頼とは対極に位置する性格である坂さんを、しかし僕は信頼している。


たとえその言葉や行動が軽薄なものであるとしても。

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幽霊の怖い話 ©著者:hare

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