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60章:【ナナシ】最後の夜 (1/9)

60章:【ナナシ】最後の夜


物事には終りというものが必ずあって、

それは突然に訪れるものだと知ったのは15の冬の終盤だった。


卒業を目前に控え、慌ただしく日々が過ぎる中、僕の親友は学校を休みがちになった。


以前は学校を休む事などほとんどなく、

たかが一日休んだだけで心配して見舞いに行ったくらいなのに、

ここ最近は教室にいるのを見ることが珍しいほど、

彼は学校に来なかった。


時々学校に来ても、

何を聞いてもヘラヘラ笑うだけで何も言わなかった。


会う度に目の下の隈は濃くなり、見るからに痩せて、声は掠れている。


それを心配しても、なんでもないと言い切り、そして他愛のない話をしては、またヘラヘラ笑って帰って行く。


そして次の日は来ない。


それの繰り返しだった。


でも、そんな物足りないほど他愛ない日常も、幸せだったと気付く事件が起きた。
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幽霊の怖い話 ©著者:hare

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