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57章:【ナナシ】本 (1/8)

57章:【ナナシ】本


幽霊とか死体とかそんなものより、僕はあの日のことが怖かった。


学生生活も残り半年あまりとなった頃。


その頃すでに僕らは進学組と就職組に別れ、それぞれの勉強を始めていた。


僕とナナシは進学組、

アキヤマさんは意外にも就職組で、その頃は次第に疎遠になっていた。


「イイの見つけた。」


その日、

視聴覚室に篭って勉強をしていた僕に、

青灰色のボロい本を携えたナナシがヘラヘラ笑って近づいてきた。


その本はどうやら図書館の寄附コーナーからナナシがパクってきたらしい。


僕らの地元にあるその図書館は、木々に囲まれた公園の端に建っており、なかなか貫禄がある。


また、よく寄附本が集まり、

なかには黒魔術なんかの怪しい本も集まる。


ナナシいわく、その中にたまに「アタリ」があるそうだ。

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幽霊の怖い話 ©著者:hare

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