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62章:恐怖体験【5】
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62章:恐怖体験【5】
ふいに離れて暮らすオカンの顔が頭を過ぎった。
涙は更にあふれ出る。
「ちょ・・・鍋衣ちゃん、そんなに泣かないでよ。」
モモマーが弱冠困った様子で言った。
そんなモモマーの顔を見て、ウチは重大な事を思い出した。
「ヒック・・・ヒック・・・そういえば、モモマー。」
「ん?」
「ヒック・・・今の話、すごいエエ話やってんけどな、」
「ほいほい。」
「よう考えたらやで?」
「ふむふむ。」
「その頬の痣については一切触れてないがな。」
「・・・あ、忘れてた。」
「・・・。」
「・・・。」
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