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16章:鍋女 (1/17)

16章:鍋女

「今日、同窓会だから、お母さん遅くなるね。 誰かお家に来ても、危ないから絶対に玄関を開けちゃダメよ。」

沙織ちゃんの家は母子家庭。

母親がこんな言い方をするのは、最近この付近で不可解な出来事が起こっている為だろうか。

その出来事とは、【鍋女】が出るという事だ。

鍋女は、夜な夜な町を徘徊し、鍋を頭にかぶせて、耳を引きちぎり、甲高い声で笑いながら去っていくらしい。

らしいというのも、まだ誰も、その鍋女の姿を見た人が居ないからだ。

警察は犯人逮捕に全力を挙げているが、それでも、誰に姿を見られるわけでもなく、鍋女は犯行を繰り返す。

もうすでに七人もの被害者が出ている。

最近では、一部で、「これは霊的な何かではないか・・・。」という声も聞かれるようになった。

母親が、誰が来ても玄関を開けるなと子供に言うのは、当然かもしれない。

「うん。わかってるよ。母さん。」

沙織ちゃんは高校2年生。

少しグレてはいるが、やさしい子だ。
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でびシリーズ ©著者:hare

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