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6章:カメラの中に (1/4)

6章:カメラの中に

私は親譲りの絶対に出席番号1番になる名字(相内と書いて、あいうちと読む)のせいで損ばかりしている。
あと親譲りの変な霊感と、なぜか仲良くなった白内くんというクラスメイトのせいで、本当にロクな目にあっていない。

「白内くん、カメラ替えないの?」

「替えないよ」

白内くんのカメラは心霊写真しか撮れない。
それは以前、白内くんが調べてきた本当にこっくりさんを呼ぶ方法をやって、こっくりさんが入りこんでしまったからだ。白内くんはそれを知らないけれど。

「怖くないの?」

「うれしいよ」

今日はそんな白内くんのカメラが起こした話。

「白内くんはお化け出ないって言った!」

「お化けは出ないって言ったけど、幽霊が出ないとは言ってないよ」

その日は、私がまた白内くんの押しに負けて、幽霊屋敷に行った(そこでの話はまた後日したいと思う)。
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白内くん ©著者:hare

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