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3章:最終バス (1/5)

3章:最終バス

私は親譲りの絶対に出席番号1番になる名字(相内と書いて、あいうちと読む)のせいで損ばかりしている。
あと親譲りの変な霊感のせいで本当にロクな目にあっていない。

「前期だけだから」
「はあ」

私と白内くんが知り合うことになったきっかけも、この名字が原因だ。

中学1年生のときに出席番号が1番だからという理由で、誰もやりたがらない学級委員の仕事を押し付けられた私。

「相内と……じゃあ白内やるか?」
「はあ」

そして私の名字になんとなく似ているからという理由で、私たちは1年生の前期だけ一緒に学級委員をやることになったのだ。

「暗くなっちゃったね」
「そう」

学級委員は、毎週水曜日の放課後、学級委員会議というものに出なくてはいけない。
そうして、この会議は行事前になるといつも長引いてしまう。

「……」
「……」

思えば、この頃の白内くんとはほとんど会話がつながらなかった。
でも、私は仲良くなりたいなあ、とカメラをいじっている暗い男子と会話を続ける努力をしていた。
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白内くん ©著者:hare

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