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1章:幽霊トンネル
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1章:幽霊トンネル
私は親譲りの絶対に出席番号1番になる名字(相内と書いて、あいうちと読む)のせいで損ばかりしている。
あと親譲りの変な霊感のせいで本当にロクな目にあっていない。
そんな私に白内くんはよく話しかけてくる。
「相内さん、神奈川に幽霊トンネルがあるんだって」
白内くんは単なるクラスメイトだ。それ以上でもそれ以下の関係でもない。
「それは怖いね」
「行こうよ」
「なんで?」
「なんで、なんで?」
白内くんはいわゆる、見えないけどそういう話が好きな人だ。
そして押しが強い。
長いものに巻かれるタイプの私はこうしていつも流される。
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