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24章:遺影 (1/7)

24章:遺影

小話を一つ。

季節は春で、僕がまだ小学校にも上がっていなかった頃の話だ。

その日、僕は家族と一緒に母方の祖父母の家に遊びに来ていた。

まだ夕飯を食べる前だったから、時刻は午後六時か七時か、その辺りだっただろうか。大人たちは居間でおしゃべりをしていて、僕はその隣の神棚のある部屋で、従姉で二つ年上のミキちゃんという子とおままごとをして遊んでいた。いや、遊ばれていたと言った方が正しいかもしれない。

ミキちゃん曰く、近所迷惑なほど泣きわめいているという子供役の人形を一生懸命あやしながら、夫役だった僕は、ふと誰かの視線を感じて、背後を振り返った。

後ろには、誰もいない。
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3人組シリーズ ©著者:hare

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